travel - 旅行記
旅行日 2018年09月16日
【カンガルーに会いに行く!パースから始まるオーストラリア旅行記 47】ヤバイ!前が見えない!ヤバイ!間に合わない!【後編】

太陽の光が乱反射
夕方になって、太陽の高度が低くなり、ただでさえ目に飛び込んでくる太陽光線が目に突き刺さってまともに前が見えないのに、それに加え、更にフロントガラスにはりついた虫の死骸がワイパーで引き伸ばされてガラスに変な模様ができ…そこに太陽光線が乱反射して、ますます見えにくくなってしまっている。
ミヅキ:「どうする?ちょっと車停めて、この眩しい太陽光をやり過ごす?」
モリオ:「ほんまやったらそうしたいところやけど、この光をやり過ごしたら真っ暗になるで?街頭も何もないこんな道路で真っ暗になってから走ったら、絶対にカンガルーが飛び込んでくるで。」
ミヅキ:「そうやんね、、、真っ暗になるまでにコテージに到着できんかったら…今よりも、もっとヤバイことになるよね。」
モリオ:「やから、どんなに見えにくくても、速度を落としても、走り続けなあかん。」
とりあえず、道路が真っ直ぐなのかカーブしているのかさえ見えないので、私が「この先はしばらくまっすぐ!」とか「この先は大きく右にカーブ!」とか地図を見ながら道路の状況を伝えることにした。
今回のお話の舞台場所は...

オーストラリアのサングラスってどうなってるの?
私達が極端に速度を落として走っていると、後ろから地元の人の車が華麗に追い抜いていく。私もモリオもちゃんとしたサングラスをしていても、そのサングラスが全然役に立たない状況なのに、地元の人は何であんなにスピードを出して走れるのか?
ミヅキ:「もしかして、オーストラリアのサングラスって、日本のサングラスよりも優秀なのかなぁ?」
モリオ:「え?」
ミヅキ:「だって、地元の人の車はこの眩しくて前が見えない状況で110kmで平気で走って追い抜いていくやん?もしかしたらオーストラリアのサングラスって凄いんかもよ?こんな眩しい光でも、普通に前が見えるのかも。」
モリオ:「そうやなぁ、この日本のサングラスじゃぁ前が見えんもんなぁ、、。」
ミヅキ:「よし、どこかで聞ける状況があったら聞いてみよ。」
モリオ:「え?何聞くん?」
ミヅキ:「だから、【オーストラリアで売ってるサングラスは夕日に向かって走っても前が見えるんですか?】って聞くんよ。」
モリオ:「オレが聞くんやろ?」
ミヅキ:「うん。だって、この内容を聞くのって難易度高いもんw」
そんな話をしながら60kmで走っていると、夕日がかなり低い位置になってきて、眩しさもかなり和らいできた。

あと、15分ほどで到着するはず、、、。
今にも太陽が沈みそうな状況になってきた(汗)。まっすぐ前を向いて走っているモリオの目にこの太陽の位置が見えているのかどうかはわからないけど、このままだとすぐに真っ暗になってカンガルーが飛び込んでくるかもしれない…。かなりやばい状況になってきたのは間違いない。でも、モリオを焦らせてスピードを出しすぎて事故とかになっても困るので、とりあえず焦らさないように、、、よし、話をそらせて気を紛らわせよう。
ミヅキ:「あー、なんか本当にロマンチックな風景やね。」
モリオ:「そうやな、このままやったら、すぐに真っ暗になりそうやな。」
エ、、、あかんやん!日が沈んでしまうことから気をそらせようとしてたのに、逆に気付いてしまった(汗)。あー、私のバカバカ!こんなんじゃ逆効果やん。
ミヅキ:「でも、地図見たら、あと15分位で到着って書いてあるよ。きっと大丈夫よ!」
モリオ:「そうやな、もうあとちょっとやんな。」
ミヅキ:「うんうん、まだ明るさは充分あるし、大丈夫だから落ち着いて行こう!」

なんとか無事にコテージにたどり着きたい、、、。
私達はオーストラリア用にwifiを用意してきたんだけど、パースを出てこのアウトバック(限界集落の地域)に入った辺りからは全く使い物にならなくなってしまった。インターネットも電話もできない状況だ。こんな場所で、もしもカンガルーとぶつかって事故になったりしたら、それこそ救助を呼ぶことすらできない。そんなことを考えるとかなりピンチな状況ではあるけれど、とりあえず平常心を保ちつつ、コテージに続いているであろう道をひた走る。
こんなピンチな状況だけど、、、この夕日が沈んだ直後の景色って本当に綺麗。こんな場所をこんな時間に走っているのは私達だけなんだけど、、、本当に綺麗だ。空気の色が違うような、、、そんな気がする。
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