旅行記 - 9月16日

[野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して!西オーストラリア・ロングドライブ旅行記47] ヤバイ!前が見えない!ヤバイ!間に合わない!

目次

  1. 急げ!もうすぐ日没だ!
  2. レイク・グレース(グレース湖)の標識
  3. とにかくスケールが大きいレイク・グレース(グレース湖)
  4. ヤバイ!前が見えない!
  5. 太陽の光が乱反射
  6. オーストラリアのサングラスってどうなってるの?
  7. あと、15分ほどで到着するはず、、、。
  8. なんとか無事にコテージにたどり着きたい、、、。

急げ!もうすぐ日没だ!

[野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して!西オーストラリア・ロングドライブ旅行記47] ヤバイ!前が見えない!ヤバイ!間に合わない!

レイク・グレース(グレース湖)で記念撮影した私達は、そそくさと車に乗り込み、今夜の宿となる「メアリーズファームコテージ」を目指す。時速110kmで走り続けて、日没に間に合うかどうか、、、ギリギリのラインだ。

とりあえずこんな感じで他に走っている車は居ないので、グーグルマップさんが指し示す方向に向かってぶっ飛ばす。今朝から延々走り続けているわけだけど、こんな絶景が当たり前のようになってきた。西オーストラリアって、凄すぎてヤバイ。


レイク・グレース(グレース湖)の標識

[野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して!西オーストラリア・ロングドライブ旅行記47] ヤバイ!前が見えない!ヤバイ!間に合わない!
ミヅキ:「あ!レイク・グレースって標識が建ってる!ここがグレース湖の中心辺りなんかなぁ?」
モリオ:「そうかもしれんな。そういや、うちの近所の琵琶湖も外周は200kmくらいあるんやから、このグレース湖も外周はもっとすごい距離なんちゃうか?」

このグレース湖がある場所は私達が出発した「パース」と最終目的地の「エスペランス」とのちょうど中心くらいに位置している。写真を見ても分かるとおり、周りに家が建っているわけではないけれど、この地域を守り共に発展させていくShire of Lake Graceというものがあり、この限界集落地域の中でグレース湖を守りつつ発展させていこうといろんな試みを行っている。その中の1つが地元の住民や芸術家が行う「マルチアートスペース」。芸術を通して地域を活性化させようという試みらしい。


とにかくスケールが大きいレイク・グレース(グレース湖)

[野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して!西オーストラリア・ロングドライブ旅行記47] ヤバイ!前が見えない!ヤバイ!間に合わない!

思いっきりぶっ飛ばしながら走っているけれど、延々塩湖の景色が続く。どんだけスケールが大きいんだろう?自分の常識とか感覚とかが全て覆されるような錯覚に陥る。

こんな絶景ばかりで、ものすごい観光資源があるというのに、この近所には私達がこれから向かう「メアリーズファームコテージ」しか無いのがすごく不思議。もっとたくさん宿泊施設があればいいのに、、、。そしたら初日からこんなにたくさん走らなくてもいいのに…。なんて思いながら走っていると、突然、前が見えなくなった!(汗)


ヤバイ!前が見えない!

[野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して!西オーストラリア・ロングドライブ旅行記47] ヤバイ!前が見えない!ヤバイ!間に合わない!
モリオ:「うわ!ヤバイ、これ!」
ミヅキ:「うわぁぁぁー!どうしよう!!!」

私達の車が進む方向が東から西に変わった途端、太陽が眩しすぎて、、、前が見えなくなってしまったのだ(涙)。

モリオ:「アカンわ、これは110kmも速度出したら事故るわ。」
ミヅキ:「うんうん、道路がどっち方向にカーブしてるかとか、対向車線に車がいるかとか、全然何も見えん!もっと速度落として!」

いつもならスピードが苦手な私が「もっとスピード落として!」と言っても「えー、制限速度内なんやから大丈夫やん」なんていうモリオが、自分で自ら速度を落として時速60キロ位でノロノロ走っている。


太陽の光が乱反射

[野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して!西オーストラリア・ロングドライブ旅行記47] ヤバイ!前が見えない!ヤバイ!間に合わない!

夕方になって、太陽の高度が低くなり、ただでさえ目に飛び込んでくる太陽光線が目に突き刺さってまともに前が見えないのに、それに加え、更にフロントガラスにはりついた虫の死骸がワイパーで引き伸ばされてガラスに変な模様ができ…そこに太陽光線が乱反射して、ますます見えにくくなってしまっている。

ミヅキ:「どうする?ちょっと車停めて、この眩しい太陽光をやり過ごす?」
モリオ:「ほんまやったらそうしたいところやけど、この光をやり過ごしたら真っ暗になるで?街頭も何もないこんな道路で真っ暗になってから走ったら、絶対にカンガルーが飛び込んでくるで。」
ミヅキ:「そうやんね、、、真っ暗になるまでにコテージに到着できんかったら…今よりも、もっとヤバイことになるよね。」
モリオ:「やから、どんなに見えにくくても、速度を落としても、走り続けなあかん。」

とりあえず、道路が真っ直ぐなのかカーブしているのかさえ見えないので、私が「この先はしばらくまっすぐ!」とか「この先は大きく右にカーブ!」とか地図を見ながら道路の状況を伝えることにした。


オーストラリアのサングラスってどうなってるの?

[野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して!西オーストラリア・ロングドライブ旅行記47] ヤバイ!前が見えない!ヤバイ!間に合わない!

私達が極端に速度を落として走っていると、後ろから地元の人の車が華麗に追い抜いていく。私もモリオもちゃんとしたサングラスをしていても、そのサングラスが全然役に立たない状況なのに、地元の人は何であんなにスピードを出して走れるのか?

ミヅキ:「もしかして、オーストラリアのサングラスって、日本のサングラスよりも優秀なのかなぁ?」
モリオ:「え?」
ミヅキ:「だって、地元の人の車はこの眩しくて前が見えない状況で110kmで平気で走って追い抜いていくやん?もしかしたらオーストラリアのサングラスって凄いんかもよ?こんな眩しい光でも、普通に前が見えるのかも。」
モリオ:「そうやなぁ、この日本のサングラスじゃぁ前が見えんもんなぁ、、。」
ミヅキ:「よし、どこかで聞ける状況があったら聞いてみよ。」
モリオ:「え?何聞くん?」
ミヅキ:「だから、【オーストラリアで売ってるサングラスは夕日に向かって走っても前が見えるんですか?】って聞くんよ。」
モリオ:「オレが聞くんやろ?」
ミヅキ:「うん。だって、この内容を聞くのって難易度高いもんw」

そんな話をしながら60kmで走っていると、夕日がかなり低い位置になってきて、眩しさもかなり和らいできた。


あと、15分ほどで到着するはず、、、。

[野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して!西オーストラリア・ロングドライブ旅行記47] ヤバイ!前が見えない!ヤバイ!間に合わない!

今にも太陽が沈みそうな状況になってきた(汗)。まっすぐ前を向いて走っているモリオの目にこの太陽の位置が見えているのかどうかはわからないけど、このままだとすぐに真っ暗になってカンガルーが飛び込んでくるかもしれない…。かなりやばい状況になってきたのは間違いない。でも、モリオを焦らせてスピードを出しすぎて事故とかになっても困るので、とりあえず焦らさないように、、、よし、話をそらせて気を紛らわせよう。

ミヅキ:「あー、なんか本当にロマンチックな風景やね。」
モリオ:「そうやな、このままやったら、すぐに真っ暗になりそうやな。」

エ、、、あかんやん!日が沈んでしまうことから気をそらせようとしてたのに、逆に気付いてしまった(汗)。あー、私のバカバカ!こんなんじゃ逆効果やん。

ミヅキ:「でも、地図見たら、あと15分位で到着って書いてあるよ。きっと大丈夫よ!」
モリオ:「そうやな、もうあとちょっとやんな。」
ミヅキ:「うんうん、まだ明るさは充分あるし、大丈夫だから落ち着いて行こう!」

なんとか無事にコテージにたどり着きたい、、、。

[野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して!西オーストラリア・ロングドライブ旅行記47] ヤバイ!前が見えない!ヤバイ!間に合わない!

私達はオーストラリア用にwifiを用意してきたんだけど、パースを出てこのアウトバック(限界集落の地域)に入った辺りからは全く使い物にならなくなってしまった。インターネットも電話もできない状況だ。こんな場所で、もしもカンガルーとぶつかって事故になったりしたら、それこそ救助を呼ぶことすらできない。そんなことを考えるとかなりピンチな状況ではあるけれど、とりあえず平常心を保ちつつ、コテージに続いているであろう道をひた走る。

こんなピンチな状況だけど、、、この夕日が沈んだ直後の景色って本当に綺麗。こんな場所をこんな時間に走っているのは私達だけなんだけど、、、本当に綺麗だ。空気の色が違うような、、、そんな気がする。