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【MSCクルーズ・冬の地中海 初めてのクルーズ旅行記 ブログ 73】サグラダ・ファミリアとカサ・ミラ【前編】

サグラダファミリアに入場
添乗員さんがチケットを用意してくれて、いよいよガウディが設計し、未だに工事中のサグラダファミリアに入ることに。未完成なのに大人気の観光地という、なんとも不思議な存在感を放つこの教会。建築物というよりは、無茶苦茶デカいアートモニュメントのような出で立ち。普通、建物というとその中で人が住んだり、作業をしたり、、、と、あくまで人の活動を包む箱のようなもののイメージだが、これは建造物自身がメッセージを持って語りかけているような、そんな意思のようなものを感じる。だからこそ、これだけの人を世界中から集めているのかもしれない。
なお、この教会は、実はガウディが発案者ではなく、サン・ホセ教会が「全て個人の寄付によって建設される贖罪教会」として計画され、初代建築家フランシスコ・ビリャールがその任を受けたが、意見の対立でビリャールは辞任。その後を受け継いだのが、当時まだ無名だったガウディだったのだ。それが今ではガウディの建造物の代名詞の1つとして認識されている。辞めずに続けることの大切さがわかる。ちなみに、現在もこの教会はここを訪れる観光客の入場料で、建設費が賄われており、いわば訪れるツーリスト達が力を合わせて立てているようなものだ。そう考えるととてもおもしろい。

無数のステンドグラスとモニュメント
中に入っても、様々な装飾が訪れる人の目を惹きつける。高い天井に、天使の羽のようなモチーフ、数々のステンドグラス、、、、現在のモダンデザインのミニマリズムとは双極を成すようなデザインはとても新鮮に目に映る。

面白い仕掛けの数々
また、外壁などにも面白いパズルのようなものも。この4行4列に並べられた数字は、タテ・ヨコ・ナナメのどの一線を足しても「33」になる。この33の数字はカルト的な意味合いを持っており、キリストが処刑された年齢も33歳だったとされている。この数字盤の横には、キリストと裏切り者とされる弟子のユダが彫刻で描かれており、この数字盤の保つ意味の深さを強調している。