travel - 旅行記
旅行日 2017年12月31日
【アフリカ タンザニア サファリ 旅行記 ブログ | 年末年始の海外旅行・マイルでビジネスクラス 40】ベルベット生地のような肌触りのバオバブの実【前編】

奥へと進む
ブッシュマンとマサイ族に連れられて、まだまだ茂みの奥の方へと進んでゆく。空は少し雲が多くなり始めてきたが、まだ晴れ間が覗いているので雨の心配はないだろう。さて、次はどんな所に連れて行かれるのかなぁ。
今回のお話の舞台場所は...

バオバブの木
ブッシュマンが大木の幹で足を止める。つぎのネイチャーガイドはこの木についてのことになるようだ。それにしてもこの大木、思いっきりアルファベットの文字が刻まれているw
ブッシュマン:「これはバオバブの木。この木はバオバブの木の中でもまだ若い。しかし、このバオバブの木というのは、年輪を持たない。だが、バオバブの木は、1年に約1cm円周が大きくなっていく。そしてこの木はだいたい10mの円周がある。さて、このバオバブの木の樹齢は分かるかな?」
モリオ:「えっと、1cmが1年だから、、10mは1000cmだから、、、1000年?」
ブッシュマン:「そうだ。だがこの木はバオバブの木としては若い。南アフリカには、世界最古の巨大なバオバブの木がある。その木を使って商売を考えた人間が居た。」
モリオ:「商売?」
ブッシュマン:「そう。彼は、そのバオバブの幹の中をくりぬいて、そこにレストランを作った。」
モリオ:「レストラン!?」
ブッシュマン:「そう。そしてレストランは大繁盛した。しかし、そのレストランはその後無くなってしまった。なぜだか分かるか?」
モリオ:「さっぱり・・・。」
ブッシュマン:「このバオバブの木は、昔の天災で下部分がえぐれてしまった。しかし、見て分かる通り、この幹は年月を掛けて再生したのだ。内側がくり抜かれたバオバブの木も同じく月日をかけて再生する。そう、その商人はバオバブの木の再生力の凄さを知らなかったのだ。だからレストランは無くなり、そのバオバブの木は再生し、未だに南アフリカの地に立っている。」
モリオ:「ほぉ、、、。」
ブッシュマン:「この話を、お前の妻に説明してくれ。」
再び、私のミヅキへの日本語ガイドが始まるw

バオバブの実
続いてブッシュマンが地面から拾ってきたのは、このバオバブの実。つまりバオバブのフルーツだ。この果実は、大昔からアフリカでは、食品として、薬として、そして日用品の原料として利用されてきた。最近ではEU圏では、利用価値が高く栄養価も素晴らしい「ノベルフーヅ - Novel Food」として認定したらしく、今後私達の生活の中にも登場してくるかもしれないので覚えておこう。このフルーツの表面は、毛羽立っていて触ると、ベルベット生地のような触感があって面白い。さすがにこの場面では食べることはしなかったが、噂ではグレープフルーツにも似た味がするのだとか。
また、マサイ族は、このバオバブの木を渡り歩いて遊牧生活を営んでいるらしい。なぜバオバブの木を渡り歩くのかというと、実はこのバオバブの幹には大量の水が蓄えられており、その水を生活の水として利用し、その水が無くなりそうになると、再び新しいバオバブの木を求めて移動していくのだそうだ。このバオバブの木は、マサイ族にとっての生命線でもある、というわけか。
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