旅行記 - 12月31日

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:サファリ編41] アフリカの大地で火を灯す。

目次

  1. 少し高台になったような場所
  2. 象の糞
  3. タバコとしても活用
  4. ブッシュウォーク完了

少し高台になったような場所

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:サファリ編41] アフリカの大地で火を灯す。

私たちはブッシュマンに連れられて、周りが見渡せる高台のような場所にやってきた。この拓けた場所で、火をおこすデモンストレーションを行うようだ。


象の糞

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:サファリ編41] アフリカの大地で火を灯す。

準備が整うと、マサイ族のカンガイは、その辺に置いてあった乾いた藁のようなものを集めて持ってきた。これは「象のフン」だとブッシュマンが説明する。このゾウの糞にはパサパサに乾燥した枯れ草が入っており、確かに凄く燃えやすそうだ。説明によると、このフンを燃やして発生する煙には、マラリア蚊を寄せ付けない効果もあるのだという。マラリアは非常に問題となっている病気で、1年間に40万人ほどが命を落としている。予防薬なども先進国では容易に手に入るが、アフリカではそれもままならない貧困状況の地域も多い。そのため、こういった自然の力を借りた対処法が、マラリア蚊から人々を救っていたりもする。

さて、ブッシュマンは、木の棒と板を取り出し、どうやって火をおこすかを説明していく。そして実際に目の前でそのデモンストレーションが始まる。木の棒が擦れた際に起きる摩擦熱で煙が生まれ、それがゾウの糞の中に注がれ、空気を送り込むと大きな炎が生まれる。その時の実際の様子は、下の動画に収めたので見てみて欲しい。


タバコとしても活用

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:サファリ編41] アフリカの大地で火を灯す。

さて、先ほど火をつけたゾウの糞であるが、ブッシュマンをはじめ、マサイ族の彼らは、あの乾いた藁状のフンを葉っぱに巻いてタバコとしても利用しているそうだ。なるほど、あの煙はマラリア蚊が嫌うものなので、それをタバコとして愛用すれば、マラリア対策にもなるわけだ。

そういえば、昔、テレビでアフリカの原住民がマラリア対策にタバコのようなものを吸引している場面を見たことがあるなぁ。まさに今目の前にいる彼らは、そのテレビ越しで私が見た光景を実際に生きている、というわけだ。

そんなことを考えていると、実際に彼らは私達の目の前で楽しそうにそのゾウのフンを葉っぱに巻いて吸い始めたw そのすごくリアルな情景も動画に撮ってみた。「エレファンッ、エレファンッ」の掛け声が笑い声とともに響き渡る。うーん、アフリカだね。


ブッシュウォーク完了

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:サファリ編41] アフリカの大地で火を灯す。

火のおこし方をレクチャーしてくれた後、マサイのカンガイが地面に穴を掘り、火が消えた象の糞の燃えカスを穴の中に入れ、上から土をかぶせて消火。

こうしてブッシュウォークサファリは終わり、私たちは再び来た道を帰っていく。万が一、危険な動物が現れても大丈夫なように、帰り道もマサイのマラキとカンガイが前後を守ってくれる。

タンザニア・セルースの山道を歩くこのブッシュウォークのアクティビティ。想像していたよりもすごくローカル感と意外性があってとてもおもしろかった。ちゅうか、ゲストも私達だけだったし、ほんと、地元の人と歩くタンザニアの大自然ローカルツアーだった♪