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SCOOT スクート ハワイ線(現在は廃線) / 搭乗記
スクート(SCOOT)のハワイ線

ハワイにもLCCで行ける時代がやって来た。日本の関西国際空港からハワイ・ホノルルまでの直行便で利用できるLCCは、エアアジアXとSCOOT(スクート)。
注)SCOOT(スクート)のハワイ線は2019年5月で撤退したため、現在日本ーハワイ線を就航しているLCCはエアアジアXのみとなっている。以下はSCOOT(スクート)がハワイ線を就航していた頃に搭乗した内容となっている。スクートの機内の様子の参考にどうぞ。
エアアジアのハワイ線機内レビューに引き続き、今回はSCOOT(スクート)ハワイ・ホノルル線(TR700便、TR701便)の機内の様子、座席の広さ、サービス、そして機内食を実体験レビューしていきたい。搭乗は2018年の2月。使用機材はB787-8(ドリームライナー)となる。

SCOOT(スクート)のハワイ線の機内の様子

こちらがSCOOT(スクート)のハワイ線の機内の様子。このスクートではエコノミークラスとスクートプラス(旧スクートビズ)というビジネスクラスの2クラス設定になっているが、機内の搭乗口から前側がビジネスクラス、後ろ側がエコノミークラスとなるため、エコノミークラスを利用する場合は、ビジネスクラス側の席の様子などはうかがい知ることは出来ないようになっている。エコノミークラスの座席配列は3-3-3。一般的なエコノミークラスの配列だ。
この記事はスクートのエコノミークラスの解説となるが、ビジネスクラスのスクートプラス(旧スクートビズ)の詳細については、下のスクートプラス(旧スクートビズ)の実体験レポートに詳しく書いてあるので参考にしてほしい。

エコノミー座席はコンパクトタイプ

座席に使用されているのは最近よく見かける華奢なエコノミーシート。シート自体に厚みや重みなどがないため、座った時のチープな感じは否めないが、その分座席の空間は広めに取られている。シートピッチは、横幅18インチ、縦幅31インチ。エアアジアXのハワイ線は横幅16インチ、縦幅31インチなので、スペースとしてはこのSCOOT(スクート)の方が若干広い。
ただ最初に述べたように、全体が華奢な作りのシートになっているため、例えば肘掛けなどもかなり細い。その分、隣の人との距離が近くなるため、座った時の狭さなどは、人によってはエアアジアよりも狭く感じるかもしれない。
あと、この肘掛けには読書灯、アサインランプスイッチのコントローラーが埋め込まれているのだが、手などが触れやすい場所にあるため知らず知らずのうちに押してしまっていて、CAさんがやって来てしまったりするので注意が必要だ。
ツインシートは8席のみ

またこのスクートのハワイ線では、二人で座れるツインシートが一番後ろの両端に8席のみ設定されている。数が少ないため、座席が埋まるのも早い。ハワイ線はかなり人気の路線のため、3人席に2人で座った場合は、ほぼ必ず隣に違う人が入ってきてしまう。
2人で座りたいカップルや夫婦の旅行で利用する場合は、このツインシートはかなり重宝するのであるが、、、いかんせん設定が少ないのが残念なところだ。
あと、エアアジアの場合は2人席は壁側に寄って設置されているが、スクートの場合は壁と座席との間に広めの空間があるのが特徴だ。
男性が座った所

それでは実際に人が座ったイメージを紹介しよう。これは男性(中肉中背)が座った時のイメージ。まぁ普通にエコノミークラスの座席、といった感じのスペースだ。
女性が座った時

女性(中肉中背)が座った時のイメージがこちら。女性が座った場合は足元のスペースは若干広く感じるようだ。実際この広さは、LCCの座席ではトップクラス。ちゅうか、一般的なレガシーキャリアのエコノミー座席もだいたいこんなもんなので、無料で付いてくる機内サービス(食事や飲み物)を考えなければ、快適さはレガシーキャリアに引けをとらないといえるだろう。
座席から見た膝周り

一応、座った本人から見た膝周りのスペースも載せておこう。なお、座席には電源コンセントなどは備わっていない。だが、5~8シンガポールドルを支払うと、座席電源を利用することも出来るようだ。スマホの電源がピンチな場合は、一度CAさんに相談してみよう。
機内温度について
さてここで、LCCの機内は異様に寒い。。。という心配についてであるが、このスクートのハワイ線に限って言えば、あまり寒いと感じる場面は無かった。もちろん人によって体感温度は異なるとは思うが、私の場合は半袖Tシャツに簡単に羽織れるパーカーを用意するだけで、問題なくハワイ~関空を往復することが出来たので参考までに。
寒さが心配な人は女性ならちょっと長めのコンパクトに折りたためる軽量ダウンのようなものでもいいし、男性ならちょっと普段使いもできるようなライトダウンでもいいだろう。ユニクロが出している「ウルトラライトダウン」をみたいな小さく折りたためる羽織を一つ持っているととても重宝する。
ScooTV

あと、お得な情報として、このSCOOT(スクート)を利用する場合に、是非事前にダウンロードして持ってきてもらいたいアプリがあるので紹介しておこう。それは「ScooTV」というスクート専用のアプリで、フライト中安定高度に入った後、機内モードのままWiFiをオンにして、飛行機内のWiFiにアクセスし、このアプリを立ち上げると、上のような画面が現れ、有料で機内でインターネット(6シンガポールドル~)を楽しんだり、映画を見たり(11シンガポールドル)することが出来る。また、アプリの画面右上にはフライトの残り時間なども表示される(無料)ので何かと便利なアプリだ。
機内食サービス

続いて機内食サービスを見てみよう。機内食サービスが始まるのは安定高度に入ってしばらくしてからなのだが、、、はっきり言って提供スピードはかなりスローペース。まずはネットなどで事前予約した人の機内サービスが提供された後に当日注文の人のオーダーを聞いて回るので自分の番が来るまで気長に待つ必要がある。手際の良さで言えばエアアジアさんのほうが素早い。
しかしこのスクートさんは機内食や飲み物は、現金(シンガポールドルベースではあるが、日本円、USドルなどでも支払いできる。お釣りは基本はシンガポールドルだが、用意があれば希望の通貨で返してくれたりもする)の他にクレジットカード払い(VISA、MASTER)が可能。つまりカードさえ用意しておけば、簡単に支払いができるわけだ。エアアジアさんの場合はカード支払い出来ないことが多いのに比べ、これはとても便利だ。
機内食はハワイ線専用のもの

機内食のメニューについてであるが、この日本~ハワイ路線では、オーダーできる機内食は限定的で、ハワイ線専用に用意されたメニューの中から選ぶ必要がある。お値段は1皿18シンガポールドル(約1500円前後)と、他のスクートさんの路線のものよりも少し割高。ハワイ路線以外では、10シンガポールドル以内で購入できる食事もあったりするので、このハワイ線に至っては割高感は否めない。
スクートのハワイ線は関空発なので、もしもプライオリティパスを持っている人なら関空のぼてぢゅうでプライオリティパスを使って3400円まで無料で食事ができるので(もちろんビールもOK)、ぼてぢゅうで晩御飯を食べてから搭乗するのがおすすめだ。
私たちは夫婦がそれぞれ格安でプライオリティパスを持っているので、ぼてぢゅうで3400円×2の6800円分が毎回無料。タダでビールを飲んだり、お好み焼きを食べたりステーキを食べたりして満腹状態でスクートさんに乗っている。
子供2人が居る4人家族で、両親2人が三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(MUFGプラチナ)を持っていれば(どちらか一人が本カードを発行し、もう一方は家族カードを無料で発行)、同伴者として子供2人分の4000円を払うだけで3400円×4=13600円分の食事ができるので9600円分お得になる。(子供の分の4000円は後日クレジットカード会社からクレジットカードに請求が来る。)
空港内の店舗はどこもそうだと思うけど、レストラン街の店舗で晩御飯を食べようと思うと空港価格なのでどうしても1人1000円くらいかかってしまう(この1000円に飲み物代は含まない)。これから海外旅行に出発するというシーンなら、お酒が飲めるお父さんやお母さんならちょっとビールでも飲みたくなるはず。そんな時、プライオリティパスがあれば、タダで飲み食いすることが出来るのだ。(プライオリティパス1枚につき「ぼてぢゅう」で飲み食いできるのが3400円分までなので、子供二人を同伴者として入店すれば、6,600円を支払うだけでOKなのだ(三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの場合は同伴者は1人につき3,300円、【楽天プレミアムカード】の場合は同伴者は1人につき3000円なので注意。さらに、アアメリカン・エキスプレスのプロパーカードで作ったプライオリティパスは同伴者は1人に付き32ドル。日本円にして約3500円)。
このへんのクレジットカードでのお得なサービスと関空のぼてぢゅうについては下の記事を参考にしてほしい。


せっかくなのでオーダーしてみた

一皿1500円はちょっと高いが、せっかくなのでスクートの機内食を1つオーダーしてみた。それがこちら、「ホットミール:鶏の照り焼きご飯(18シンガポールドル)」だ。見た目は素朴だが、お味は見た目よりも良くて結構美味しい。量は少ないので一緒にビールとカップラーメンも頼んでみた。ビールは、シンガポールのタイガービールをいただく。1本8シンガポールドル(約700円)。そしてメニューにカップラーメンもあったので、そちらもオーダー。カップラーメンは5シンガポールドル(約410円)とそこそこ高いが、ホットミールの18シンガポールドルのお値段よりはリーズナブルだ。
プリングルスも買える

その他、機内食メニューにはプリングルス(4シンガポールドル / 約330円)や、ソフトドリンク(1本4シンガポールドル / 約330円)、ハーゲンダッツ(6シンガポールドル)などのお菓子メニューも頼むことが出来る。カードが使えるからついついいろいろ買ってしまう、、、罠だw
CAさんと一緒に

またスクートのCAさんは、エアアジアのCAさんに比べるとおとなしい感じではあるが、しっかりと仕事をこなしてくれて頼りになる。また写真を撮らせてもらうと、気さくにポーズを取ってくれるなど、見た目はクールだけど意外とフレンドリーだったりもする。シンガポールの人ってこんな感じなのかなぁ?
スクートのハワイ線搭乗機レビュー

いかがだっただろうか?これがSCOOT(スクート)のハワイ線に実際に乗ってみた搭乗機レポートだ。
LCCでハワイまで8時間のフライトなんて大丈夫だろうかと心配している人へ。
大丈夫。座席の快適さはレガシーキャリアとそんなに変わらない。飲み物や食べ物は有料となってしまうけれど、それでも安い時には片道1万円前後で販売されているこのSCOOT(スクート)のハワイ線は、コスパ最強でハワイという場所を身近に感じさせてくれるフライトになることは間違いないだろう。LCCがホノルルに飛ぶようになって、私たちもかなり頻繁にハワイに行けるようになった。これからSCOOT(スクート)に乗ってハワイ旅行に行きたい人へ、この搭乗機レポートが参考になれば幸いだ。それではよい旅を♪
このブログ(メジャートリップ)では、LCCのスクート・ホノルル線エコノミー席の他に「ビジネスクラス席のスクートプラス(旧スクートビズ)」「LCCのエアアジア・ホノルル線」や「エアアジア ホノルル線のビジネスクラス(プレミアムフラットベッド)」にも実際に搭乗して、詳しくレビューをしている。また、レガシーキャリアとの機内の様子の比較レビューなどもあるので、どの航空会社に乗ろうか?LCCとレガシーキャリアはどのくらい差があるんだろう?と疑問に思う人は、下のリンクから確認をして欲しい。









