cruise - クルーズ旅行
【実体験レポート】クルーズ船の内側キャビン
内側キャビン

出展:メジャートリップ:MSCクルーズ・プレチオーサ内側キャビン
クルーズ旅行を予約する際、「内側キャビン」にするか「バルコニー付き(もくしは窓付きキャビン)キャビン」にするかは悩ましい所だ。バルコニーが付いていれば部屋から外の様子を眺めて、のんびり航海を楽しめるが、内側キャビンは窓が全く無いので、圧迫感がありそうで何だか窮屈そうにも思える。でも、内側とバルコニー付きではかなりの値段的な差額があるため、費用を抑えたい人にとって内側キャビンの値段は魅力的だ。そこで、実際に内側キャビンでのクルーズを経験した私(モリオ)が、内側キャビンの魅力を紹介したいと思う。どうしてもクルーズ旅行には行きたいが、内側キャビンじゃないと予算が出ない、でも不安だから経験者に背中を押して欲しい人の助けになれば幸いだ。
唯一内側キャビンが優れているポイント
まず最初に、内側キャビンとバルコニー付きキャビンが同じ値段なら、迷わずバルコニー付きキャビン一択なのは言うまでもない。しかし、内側キャビンと外側キャビンで、値段以外で唯一内側キャビンが優っている点がある。それは「揺れにくい」ということだ。バルコニー付きキャビンというのは船の外側に位置していおり、また直に外を見ることができるため、揺れ幅が大きく、また揺れた時の視覚的効果も大きい。しかし、内側キャビンとなると部屋は船の中心寄りで振れ幅も少なく、また窓がないため視覚的に揺れているのがわかりにくい。
実際私達が出かけた2月の地中海クルーズ旅行では、天気の悪い日が1日あり、ツアーのバルコニー付きキャビンに泊まっていた人達が一様に「かなり揺れた」とか「気分が悪くなった」とか言っていた時、内側キャビンの私達夫婦は「え?そんなに揺れたっけ?」という感じでケロッとしていた。そんなこともあるので、もしも「船酔い」が酷いけどクルーズ旅行には行ってみたいという人にとっては、内側キャビンの選択はかなりのアドバンテージが有るかもしれない。
バスルーム

出展:メジャートリップ:MSCクルーズ・プレチオーサ内側キャビン
バスルームに関しては、バルコニー付きキャビンも、窓付きキャビンも、内側キャビンもほぼ同じ設備となっている。バスタブは、「ヨットクラブ」などの上級クラスの客室に泊まらなければ付いていない場合がほとんどだ。ちなみに、収納スペースは少なめなので、100均などで購入できるメッシュの吊り下げられる携帯用の折りたたみ棚などとS字フックを持って行き、髭剃りや化粧落としなどの小物類をその中に入れてバスルームの適当な場所に掛けておくと便利だ。
客室の水道水

出展:メジャートリップ:MSCクルーズ・プレチオーサ内側キャビン
クルーズ船内の客室の水道水は、船によって状況が変わってくる。MSCクルーズの場合は、実は飲んでも大丈夫だったりする。これは、船にかなり大掛かりなろ過装置が備わっていて、さらに厳しい検査をクリアしているため、安心して使用できるのだそうだ。実際、私達もMSCクルーズに乗った時、バスルームの水で薬を飲んだり、コーヒーを淹れたりしていたが、お腹は平気だった。聞いた話によると、船内のレストランに出てくる水もこのバスルームの水と同じなのだそうだ。
一方、アメリカで乗ったカーニバルクルーズでは、「キャビン内の水は飲まないように」と言われた。なので、飲んでも良いかどうかはそのクルーズ船ごとに違うと思ったほうが良いだろう。自分が乗船しているクルーズのフロントや客室係の人に聞いて確認してから飲むようにしよう。
擬似窓付きキャビン

出展:メジャートリップ:MSCクルーズ・プレチオーサ内側キャビン
客室内にあるテレビには、外のデッキの様子を映し出すこともできる。内側キャビンは窓が無いため、どうしても多少の圧迫感があるのだが、このようにテレビに外の様子を写しておいてやれば、その圧迫感も少しは薄れ、外と繋がっている感じが出る。ただ、映像はそこまでクリアではないのであくまで気休めでしかないので期待し過ぎないように。
2016年の冬の地中海クルーズでは、ディナーで一緒になり、色々とクルーズについて教えてくれたイギリス人の熟年夫婦がいた。彼らは、そのクルーズがなんと17回目の航海らしかったのだが、泊まっているのは内側キャビンだと教えてくれた。理由はやはり「安いから」らしい。欧州の旅行好きの人たちは、泊まる宿も結構安めのところを押さえて、長めに滞在することが多いのだが、このクルーズ旅行においてもその指向は変わらないようだ。
内側キャビン総括
、、、と、内側キャビンの様子は、上記のような感じだ。実際、内側キャビンを使った感想としては、費用をあまり掛けたくない場合は「十分選択肢に入る」。実際、船に乗ってみると食事の時間も決まっていたりするため、落ち着いて部屋に滞在することは少ない。そして、暇な時でも外に出れば、ミュージカルショーやバー、カジノ、ディスコ、トレーニングジム、スパなど、時間が足りないぐらいのエンターテイメントで船内は溢れている。そして寄港地に着いたら寄港地観光が待っている。もしもバルコニー付きや窓付きキャビンのプランが高すぎる場合は、内側キャビンも視野に入れてみるのもオススメだ。