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台風21号の影響による関空閉鎖で各航空会社の対応状況は?
2018年9月28日追記【台風24号(チャーミー)に関しての情報は下のページに記載しています】



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■以下は台風21号のときの状況
関西国際空港が台風21号の影響で閉鎖
2018年9月4日に関西に上陸した最強クラスの台風21号の影響により、関西国際空港は滑走路が冠水し閉鎖に追い込まれる事態となっている。関空へと通じる連絡橋は、ジェット燃料を運搬するタンカーが衝突して破損。陸からのアクセス方法が寸断されたため、関空に居た約5,000人(利用客3000人+従業員2000人)が一時缶詰状態となってしまった。そんな大混乱の関西国際空港であるが、一夜明けた9月5日も復旧の目処は立たず当日の便は全てキャンセルとなってしまっている。
私達も近々、関西国際航空を使ってオーストラリアへと向かうフライトの予定があるのだが、、、

この関空閉鎖が続く限り、旅行はかなり難しい状況になってしまっている。もちろん、ホテルの予約や、現地での移動手段の予約などは完了しており、もし飛べないとなるとその損失はかなり大きいのだが、、、とりあえずは、どういった状況になっているのか、利用予定のシンガポール航空さんに聞いてみることにした。
なお、閉鎖後からの関空の最新情報については、下の記事に随時更新中なので、現在の関西国際航空の状況が知りたい場合は、合わせてチェックして欲しい。

今回のお話の舞台場所は...
関空閉鎖によるシンガポール航空の対応

まずはシンガポール航空のサイトにアクセスし、フライトの最新情報が無いか調べてみる、、、がトップには関空閉鎖によるニュースなどは無し。そこでシンガポール航空・サイト内のフライト状況を調べるページにて検索を掛けてみる。。。すると、9月5日のフライトに関しては全便が欠航、また9月6日に関してはSQ619便(10:55 KIX発)は欠航、その次のSQ623便については、まだ「定刻」という表示のままとなっている。うーん、、あの関空の状況で6日夜には空港が再開できるのか?不安になったため、私はシンガポール航空の日本の電話デスクに電話して直接聞いてみることにした。
かなり電話が混み合っている様子ではあったが、諦めずに待っていたところ、何とかオペレーターさんに話を伺うことが出来た。その時に聞いた関空閉鎖による対応状況(2018年9月5日15:00現在)については以下のとおり。
- 一応、現在のところ2018年9月7日までは関空発の全便を「欠航 / キャンセル」予定にしている。
- キャンセル該当のフライトに関しては、他の便への無料での振り替え(空きがある場合 / 日程や出発地の変更など)を受け付けている。
- 9月5日のフライトに関しては緊急事態ということで全ての予約者に対して対応を行っている(振り替え、出発地の変更など)が、これ以降の日程に関する予約変更、払い戻しなどについては、シンガポール航空で直接予約した人のみの対応となる。旅行代理店や他の航空会社経由での予約に関しては、予約した窓口にて変更などを行う必要がある。
つまり、私の予約はユナイテッド航空経由での特典旅行のため、現時点ではシンガポール航空の窓口での対応は不可・・とのこと。まぁ、そうだよな。なお、現地に旅行していて空港に行った際に欠航となった場合は、緊急のためカウンターでの対応は可能、とのことだったが、それ以外の1~2日先のフライトに関しては、予約した窓口を通して欲しいとの事だった。仕方がない。ユナイテッド航空さんに聞いてみよう。
関空閉鎖によるユナイテッド航空の対応

次にユナイテッド航空さんに、特典旅行で予約したフライトの変更などの対応はどうなるか聞いてみる。その結果、以下の様な内容の回答があった。
- 特典旅行の場合、該当フライトの欠航が決定した場合は、無料でのマイルの払い戻しやフライトの変更(ルートの変更や日時の変更)を受け付ける。
- まだ該当フライトの予定が決まっていない場合のフライト変更、キャンセルしてマイルの払い戻しは、お客様都合の変更となるため1人125ドル(上級会員には割引がある)が必要となる。
- 変更に際しては、特典旅行枠内での変更となるため、フライトの用意が難しい場合がある。
つまり、この条件で行くと、フライトのキャンセルが決まっているもの以外に関しては、手数料が掛かる他、変更の選択肢も特典旅行の枠となるため、選択肢は非常に狭くなってしまう、ということだ。今回の関空閉鎖に伴う変更の場合だと、私達のフライト変更の希望は、ホテル予約が無駄にならないように【同日の別の空港(伊丹、東京...)から出発し、さらにスケジュール的に同じフライト】となるわけだが、、、ギリギリに迫っている特典旅行枠の中から、そんな都合の良いフライトを手に入れるのは至難の業。実際、変更手数料を払って変更できるか聞いてみたが、、、代替フライトは全滅だった。
空港閉鎖などの非常事態でのレガシーキャリアの対応・まとめ
ここまでで分かったことは、今回の関空閉鎖といった非常事態でのフライト変更については、「欠航」が決まった際は、普通に航空券を直接航空会社から購入している場合は比較的簡単に別の空港からの出発の便への変更が可能、というわけだ。また、特典旅行であっても、自分の所の特典旅行(例:シンガポール航空の特典旅行で、シンガポール航空を予約)の場合は、通常のチケットと同じく、変更対応を直接行ってくれるようだ。
しかし、私達のように特典旅行で他の提携航空会社を予約した場合は、代替便を探すのはかなり困難なので、ほぼマイルの払い戻ししか選択肢が無い・・・という結果になってしまいそうだ。なので、もしも関空の閉鎖が長引けば、私達の予約しているホテル代などは全てパー、、、かな(汗)。マイルが戻ってくるだけでもマシ、と思うしかないな。これは。
関空閉鎖によるエアアジアの対応

レガシーキャリアの対応については以上となるが、次に、私達がよく使っているエアアジアさんの対応を見てみよう。今回の関空閉鎖に関してはエアアジアさんのサイトにて対応が発表されていた。それによると、フライトの変更、払い戻しに対応するとのこと。キャッシュでの払い戻しについては、専用フォームからの申請のみとなるようだが、まだ出発前のフライトであれば、最悪旅行自体のキャンセルも視野にいれることが出来る。もちろん、ホテルのキャンセルに費用がかかる場合はその費用はパーになるが。。。
しかし、すでに現地に居て帰ってくる人については、ちょっと大変な自体が予想される。フライトの変更、、、といっても、エアアジアの場合、ホノルルと日本間を結んでいるのは関空のみ。つまり、関空が再開されないことには、追加費用無しで日本に帰国することが出来ない状況となる。なので、もしも、「仕事でどうしても日本に帰らないといけない」・・・という場合には、エアアジアからの払い戻しを受けた上で、別の航空会社のフライトを取得する必要がある、というわけだ。このあたりはフライトルートの少ないLCCの弱点とも言える。
【追記】朗報!エアアジアさんが、関西国際空港の閉鎖に伴い、ホノルル発名古屋行き、バンコク発名古屋行きの臨時便を9月5日~9月7日の間、運行することに決定!これでハワイやバンコクに足止めされているエアアジア利用の旅行者も、日本に帰ってくることができる。関空閉鎖になってもこのように急遽臨時便を展開してくれるエアアジアさん、頼もしい。レガシーキャリアに引けを取らない対応だ!きっと、旅行者には、一般向けのニュースに先立ってメールなどでこの臨時便のお知らせが入ったはずだ。なお臨時便の詳細についてはこちらのエアアジアさんのサイトから。そのページには9月6日午前の時点で【9月12日(水)までの大阪(関西)発着便のご予約をお持ちのお客様に対してはフライトの変更などの対応を承ります。】となっているので、関空発着予定の人は専用電話番号に各自問い合わせをするのがいいだろう。

関空閉鎖によるスクートの対応

ついでに、同じく関空~ハワイを結んでいるスクートさんの状況を見てみよう。今回の関空閉鎖については珍しく、スクートさんにも関空閉鎖に伴うフライト情報のアナウンスが掲載されていた。しかし、欠航に伴う対応状況については案内は無し。ただ、該当フライトのチケットを持っている人には案内のメールが送られているようなので、予約を持っている人はそのメールをチェックするようにしよう。多分、対応についてはエアアジアさんと同じような感じだろう。
【追記1】スクートさんも、ホノルル便に対して9月6日にシンガポールとホノルルを結ぶ臨時便を飛ばすようだ。*9月6日のTR700/701は、シンガポール→ホノルル間を直行便として運航予定。表示時刻は現地時間。状況は刻一刻と変わっていくので、上記の関空閉鎖に伴うフライト情報のアナウンスページを確認しよう。
そういや、、、ベトジェットはどうなん?

そういや、この前、11月ではあるが関空発ハノイ行きのベトジェットのフライトも予約してたよなぁ。。。もしもベトジェットで、こんな非常事態になった時はどうすれば良いんだろうか?心配になったので、ベトジェットの本サイトにアクセスして調べてみることに。しかし、全然そんな非常時の対応のアナウンスが見つからないんだが、、、しかし、日本のコールセンターの案内があるので電話してみることにした。その電話デスクの回答は以下の通り。
- この電話はチケット購入窓口なので、直接ベトジェットから航空券を購入した人は、ベトナムのコールセンターに電話するように。
。。。以上(汗)。つまり、チケットの払い戻しやフライト変更に関しては、直接ベトジェットに聞いてくれよ、、、ということらしい。エアアジアやスクートに関しては日本語デスクもあるので、緊急時の対応も電話さえできれば何とかなりそうだが、ベトジェットに関しては、、、出発前なら、ベトナムに電話して(多分)英語でやり取りするか、旅行先での緊急時なら現地のチェックインカウンターでやり取りしろってことなのだろう。かなりハードルが高いなwこれは。

関空閉鎖に伴う対応策・まとめ
以上が、今回の関空閉鎖に伴う、各航空会社の対応について。これらのリサーチを元に、台風などの天災が発生し、実際に影響を受ける旅行者ができる対応策は以下のとおりとなる。
- 旅行出発前の場合
- 代替便が用意できそうな航空会社の場合はフライトを変更する。LCCなどで代替便が難しい場合は、予約した渡航先のホテルは諦めて一旦キャンセルをして払い戻しを受ける。もしも旅行が諦めきれない場合は、別の日のフライトに振り替えてもらい、渡航先のホテルに事情を伝えて宿泊日を変更・・というのも考えられるが、かなりの追加出費となる可能性も高い。
- 旅行出発後の場合
- 航空会社から送られてくるメールが無いか確認し、代替便が可能な場合はすぐに航空会社に連絡をして、フライト変更を行う。LCCだと今回の関空閉鎖のケースでは、例えばハワイから関空への帰国は関空が閉鎖されている以上、同じ航空会社で帰ってくることが出来ない可能性が高いので(エアアジア、スクートに関しては1日後に臨時便を運行することを決定したりしていたので、状況次第では1~2日遅れで別のフライトが確保できる可能性も高い)、すぐにでも帰国する必要がある場合は、フライトをキャンセルし、別の日本の空港へのフライトを別の航空会社で予約。もしくは関空が復旧して代替フライトが飛べるようになる、もしくは臨時便が運良く運行されるまで現地で耐える、、しかない。しかし、まずは航空会社のサポートデスクに問い合わせることからはじめよう。
【追記】LCCも場所は限られているが代替え便を出すようだ!現地にいる人には既にメールで連絡が入っていると思うが、もしもまだ連絡がないという人は各自予約している航空会社に問い合わせをしてみよう。

しかし、今回のような関空の冠水+連絡橋の破損で空港閉鎖、、、といった非常事態については、結局のところ、そのフライトで飛べない場合、FSC(フルサービスキャリア)、LCC(ローコストキャリア)にかかわらず、出発前ならその旅行をキャンセルするほか仕方がない、、、というのが率直な意見だ。もちろん、予約していたホテルのキャンセル料やら何やらで、無駄になってしまう費用も発生し勿体無いことにはなるが、無理やり出発しようとして空港を変更しても、そこまでの移動費も掛かって来るためあまり得策とも言えない。もちろん費用がどれだけ掛かっても旅行に行きたい場合は問題無いが、勿体無い気持ちで無理やり渡航しようとしても、それ以上の費用が掛かってしまい、本末転倒な結果になってしまう場合も多いだろう。今回の関空閉鎖の惨事は、一番の根本原因は史上最強クラスの台風21号。だれも攻めることは出来ないので、、、まぁ残念感マックスではあるが、もしも私達の予約しているフライトもキャンセルになって渡航不可能になった時は、そっと黙って泣き寝入りすることにしよう(苦笑)。だが、、しつこい性格の私たち夫婦が、本当に諦めきれるかどうかは、定かではないが・・・。
【追記】関空再開の可能性とその時期
さて、書き忘れていたが、この関西国際空港の再開時期についてであるが、シンガポール航空さんに問い合わせた時に、スタッフの人が「1週間ぐらい経てば、もう少し状況が変わってフライトも飛べるようになっている可能性も高いかもしれないですね・・・。」と言っていた。もちろん、いつになったら復旧出来るかということについては、まだ見通しは立つ状況には無く、それを問うのは時期尚早ではあると思うが、フライトのスケジュールも6日まで 12日前後までは全便欠航(日が経つに連れて徐々に伸びているのが嫌な感じだが。。。)となっているが、それ以降のフライトの予定については今だ「定刻どおり」の表示も多い。これは数日単位で状況が好転していく可能性も高いのではないかと私は推測している。もちろん、状況は非常に悪いのは分かっており、あまり期待するものではないと思ってはいるが、関空をいつも利用している旅行者として、やはり、一日も早い復旧を期待せずにはいられない。
なお、最新の関空の復旧状況については、下の記事に随時更新しながらまとめているので、参考にしてほしい。
