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京都・嵐山の世界遺産「天龍寺」の紅葉【京都観光】
京都・嵐山の世界遺産「天龍寺」庭園の紅葉

京都・嵐山にある世界遺産「天龍寺」。その境内の中にある大きな庭園に、今回、紅葉を見に訪れたので、その詳細を実体験レビューしたいと思う。この天龍寺は、嵯峨天皇の皇后(檀林皇后)が開創した禅寺・檀林寺の跡地で、かつては渡月橋や、亀山公園などもその境内に収める広大な面積を持っていたお寺であったという。今では長年の年月を経て10分の1程度にまで縮小してしまったが、それでもこの嵯峨嵐山での存在感は強大で、毎年たくさんの観光客が、ここ天龍寺に訪れている。
今回のお話の舞台場所は...
天龍寺の庭園入口(北門)

天龍寺の庭園の入り口(北門)は、野宮神社から竹林の小径をトロッコ嵐山駅方面に歩いていった途中に現れる。私達が訪れたのは11月20日。門の所に大きく「紅葉・見頃」の立て看板が掲げられていた。
天龍寺・庭園の拝観料と時間

天龍寺の庭園の拝観料は大人500円 / 小中学生300円。ただし、この拝観料は庭園のみの料金になっており、諸堂(大方丈・書院・多宝殿)の拝観には追加料金300円、法堂「雲龍図」特別公開の際の拝観料は別途500円が必要となる。また、天龍寺の参拝時間は8:30~17:30(北門は9:00~17:00)となっているので、お出かけの際は時間に注意して訪れよう。
なお、境内は三脚などは使用禁止、飲食禁止、喫煙禁止、ペット禁止、ドローンも禁止となっているので、訪れる際の持ち込み物にも注意しよう。
精進料理も食べられる / 要予約

またこの天龍寺では、境内のお寺直営の精進料理店「篩月 / しげつ」にて、特別な精進料理のコースをいただくこともできる。精進料理のコース料金は、雪(一汁五菜)3,300円、月(一汁六菜)5,500円、花(一汁七菜)8,000円 / すべて庭園拝観料(500円)が別途必要で、2名以上で前日までに予約が必要となっている。
この精進料理店「篩月」はミシュランガイド2020にも「ビブグルマン / 良質な料理を手ごろな価格で楽しめる店」として掲載されているので、もしも興味があれば天龍寺・公式サイトで予約して訪れよう。
見事な紅葉の景色

天龍寺の庭園を中に入ると、目の前には真っ赤に色づいた見事なもみじがお出迎え。このお寺の風景と紅葉って本当に風情があって良い。参拝客の混み具合は、私達が訪れたのは平日のためそこそこな感じ。
竹林と紅葉が一度に楽しめる

また、この天龍寺の庭園は、竹林エリアと隣接しているので、もみじと竹の両方を一度に楽しめるのも魅力的だ。この竹林の透き通った「青緑」と紅葉の「赤」は、まさに京都・嵯峨嵐山を象徴する景色そのものだ。
天龍寺の硯石

天龍寺の庭園を歩いていると、ふと目に飛び込んできたのがこちらの大きな「硯石 / すずりいし」。人ぐらいかそれより大きいぐらいの硯(すずり)がドカっと立てて置かれているのだが、これはかつて天龍寺を再建した峨山和尚と、その時天龍寺の天井に雲竜図を描いた鈴木松年画伯を偲ぶものとして置かれたものらしく、ここで拝むと書画が上達すると言われ、それ目当てに訪れている人もいるのだとか。
天龍寺・庭園の紅葉 - まとめ

天龍寺の見事な回遊式庭園の紅葉は、隣接して竹林があることもあり、京都・嵐山の秋の名物「紅葉」と、通年を通しての「竹林」を一度に風景に収めて楽しめる観光スポットになっているので、ここ京都・嵯峨嵐山を訪れた際は参拝をして京都の庭園文化に触れてみるのをおすすめしたいと思う。
それでは、世界遺産「天龍寺」の見事な庭園で、美しい京都の紅葉観光を!