1泊無料宿泊特典の価値
さて、このマリオット・ボンヴォイ・アメックスカードの統合後の特典で、一番気になるのは更新時の無料宿泊特典の価値についてではないだろうか。変更前はSPGグループのホテルのカテゴリー1〜6までの無料宿泊特典だったものが、50,000ポイント以内で1泊出来るSPG / マリオットのホテルが対象になることで、この無料宿泊対象のホテルは格段に数が増えたことになる。また、SPGスターポイントについては1スターポイント=3ポイントと変更となるが、マリオットリワードポイントについてはそのまま変わらないので、つまり、2018年8月1日の統合前と統合後ではマリオットポイントの価値は変わらないことになる。
それを前提にすれば、今マリオットの50,000ポイントで泊まれるホテルというのは1〜9まで全てのカテゴリーのホテルを網羅しているので、マリオット側のホテルだけで判断するなら大幅な特典アップと言える。
しかしSPGグループで見ると、50,000マリオットポイントは、SPGスターポイントの16,666ポイントに相当するため、これを基準にすると、このポイントで宿泊できるSPGホテルカテゴリーは5までと、従来の特典からはワンランクダウンの結果となる。
つまり今のマリオット側からこの宿泊特典を見るとかなりのアップグレード、SPG側から見るとちょっとステータスダウンということになり「一体どっちやねん!」と突っ込みたくなる検証結果になるわけだが、この2018年8月1日にはマリオット、SPG、リッツカールトンの全てのホテルが、統合後のカテゴリー1〜8に再分配されるので、結局はその統合後のホテルのカテゴライズ結果を待たなくては、この特典がアップグレードされるのか、ダウングレードされるのかの判断は難しいところだが、従来のマリオット会員からすれば、自分が今ためているポイントの価値が下がればかなりのブーイングが予想されるため、多分アップグレードの方向に行くんじゃないかなぁと、私は楽観的な予想をしている。
マリオット・ボンヴォイ・アメックスカードは改悪されるのか?
以上の点を踏まえた上で、このマリオット・ボンヴォイ・アメックスカードは2018年統合後に改悪されるのかどうかを考えてみると、実際のところ「逆に良くなってるんじゃないか?」というのが率直な印象だ。このマリオット・ボンヴォイ・アメックスカードの最大のメリットは、ゴールド会員資格を手に入れて対象ホテルに泊まることで、そのポイントをザクザク溜められることにある。そしてそのポイント対象のホテルは今回の統合で大幅に増加。さらに更新特典で無料宿泊できるホテルも大幅増加で、今まではSPGホテルだけが対象だったのが、この統合でマリオットホテルにまで拡大するのだから、それはとても素晴らしいことだ。
「いつでも好きなときに使えたり、サービスを利用できるもの」という流動性こそが、そのサービスや特典の価値を見る上での一番大事なものだと私は思っている。いくら航空会社のマイレージを溜めても、休みが取れるときに使えないのでは価値は低いし、どんなに良いホテルに泊まれる宿泊券を持っていても、自分が行けない場所では、ただの紙切れにしかならない。今回の特典による対象ホテルの拡大は、そういう意味で、このマリオット・ボンヴォイ・アメックスカードを持つという価値を最大限に高めてくれる大改定だ、と私は思う。
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