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ETIAS(エティアス)とは?いつから?申請方法は?費用は?
ETIAS(エティアス)とは?

ETIAS(エティアス / 欧州渡航情報認証制度 / European Travel Information and Authorization System)とは、シェンゲン協定国であるヨーロッパの一部の国に(ドイツ、イタリア、フランスなど26ヶ国)、観光 / レジャー / バカンス、ビジネス目的、トランジット / 乗り継ぎ目的で入国する際に必要となる、事前の入国簡易ビザのようなもの。いわばアメリカのESTA(エスタ)、オーストラリアのETAS(イータス)と同じようなもの、と言えば分かりやすいだろうか。
このEUのシェンゲン協定国に渡航の際に必要となるETIAS(エティアス)は、昨今の度重なるテロ事件を背景に、EUの安全保障を強化する一環として2016年にEUの議会で決定したシステムであるが、そのETIAS(エティアス)プログラムの詳細は?料金 / 費用は?申請方法は?有効期限は?・・といった詳細をお伝えしていきたいと思う。
今回のお話の舞台場所は...
ETIAS(エティアス)申請開始年は?

出展:etias-euvisa.com
ETIAS(エティアス)申請開始年は2021年(詳細日程は未定)。
入国の際にETIAS(エティアス)が必要な国は?

出展:etias-euvisa.com
ETIAS(エティアス)が対象となるEU / ヨーロッパの国は、シュンゲン協定に加盟する26カ国。
- アイスランド
- イタリア
- エストニア
- オーストリア
- オランダ
- ギリシャ
- スイス
- スウェーデン
- スペイン
- スロバキア
- スロベニア
- チェコ
- デンマーク
- ドイツ
- ノルウェー
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- ベルギー
- ポーランド
- ポルトガル
- マルタ
- ラトビア
- リトアニア
- ルクセンブルク
- リヒテンシュタイン
日本からの旅行先として人気のフランス、ドイツ、イタリアなども含まれるため、EU方面へ旅行に行く場合にはETIAS(エティアス)を申請しておいたほうが良いだろう。
ETIAS(エティアス)が必要な国籍の人は?
渡航の際にETIAS(エティアス)が必要となる国籍の人は、現在シュンゲン協定国VISA無しで渡航できる国籍の人が対象となる。具体的には日本を含む、以下の国籍の人たち。
- アルバニア
- アンドラ
- アンチグアバーブーダ
- アルゼンチン
- オーストラリア
- バハマ
- バルバドス
- ボスニア・ヘルツェゴビナ
- ブラジル
- ブルネイダルサラーム
- カナダ
- チリ
- コロンビア
- コスタリカ
- ドミニカ
- エルサルバドル
- マケドニア(旧ユーゴスラビア)
- グレナダ
- グアテマラ
- ホンジュラス
- イスラエル
- 日本
- キリバス
- マレーシア
- マーシャル諸島
- モーリシャス
- メキシコ
- ミクロネシア
- モルドバ共和国
- モンテネグロ
- ニュージーランド
- ニカラグア
- パラオ
- パナマ
- パラグアイ
- ペルー
- サモア
- セイシェル
- セルビア
- シンガポール
- ソロモン諸島
- 韓国
- セントクリストファー・ネイビス
- セントルシア
- セントビンセントとグレナディーン
- 東ティモール
- トンガ
- トリニダード・トバゴ
- ツバル
- アラブ首長国連邦
- アメリカ合衆国
- ウルグアイ
- バヌアツ
- ベネズエラ
ETIAS(エティアス)申請方法は?
ETIAS(エティアス)の申請方法は、基本的にインターネットでの申請となる。名前、性別、パスポート情報、国籍、住所など・・・必要事項を記入して申請を行う。アメリカ入国の際のESTAなどと同じような申請方法になることが予想される。

ETIAS(エティアス)申請費用 / 料金と支払い方法は?
ETIAS(エティアス)申請費用 / 料金は「7ユーロ」。18歳未満はこの申請費用は免除される。ただし、費用は免除されても申請は必要なので間違えないように。支払い方法は「クレジットカード」のみの決済となる。
申請から承認までの期間 / 日数は?
ETIAS(エティアス)の申請から認証までの期間は、問題がなければ申請完了から数時間後となっているが、何か問題がある場合は、手作業での承認作業となり、その場合は4日~最長で2週間ほどかかるので注意。とりあえず、EU / ヨーロッパ方面への旅行が1ヶ月を切るぐらいにはETIAS(エティアス)申請を行ったほうが良いだろう。
ETIAS(エティアス)有効期限は?
ETIAS(エティアス)有効期限は「申請から3年間」。ただし、ETIAS(エティアス)の認証状況はパスポートに紐付けられており、パスポートが失効するとエティアス承認も無効となり、再度、新しいパスポートでETIAS(エティアス)申請を行う必要がある。
トランジット / 乗り継ぎでもETIAS(エティアス)は必要?
入国審査前の保安エリア内だけでの乗り継ぎで、シュンゲン協定国に入国しないケースでは必要ないとされるが、ヨーロッパの乗り継ぎではEU圏内に入ると、一旦入国審査を受けるケースが多いため、とりあえずヨーロッパ間を乗り継ぎする場合は、ETIAS(エティアス)を受けていたほうが安心。いや、むしろしておくべきだと私は思う。
イギリスだけの訪問でもETIAS(エティアス)は必要?
現在の予定ではイギリスは2021年までにはBrexit(ブレクジット / イギリスのEU離脱)でEU離脱を計画しているので、ルール的にはイギリス訪問だけの場合は、ETIAS(エティアス)の必要は無い。ただ、現在Brexitが難航している背景を見ると、このあたりの先行きは不明な点も多いのが実情だ。
EU / ヨーロッパ旅行の際はETIAS(エティアス)をお忘れなく!

2021年から導入されるETIAS(エティアス / European Travel Information and Authorization System)。記事を書いている現在(2019年)は、2021年というとまだ1年以上も先の話ではあるが、年月が流れるのは非常に早いもので、気がつくとETIAS(エティアス)申請が始まっていた・・なんてことになるはず。EU / ヨーロッパ旅行が好きな人、EU圏に旅行を計画しているは、2021以降は、絶対に事前のETIAS(エティアス)を忘れずに!
なお、導入時期の詳細は決まっていないので、ETIASに関する詳細は下のETIASサイトも定期的にチェックするようにしよう。