旅行記 - 1月4日

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編37] ザンジバルとタンザニアの微妙な関係。

目次

  1. ダンスショーも終わり
  2. ディーゴくん
  3. タンザニアとザンジバルの話を聞く

ダンスショーも終わり

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編37] ザンジバルとタンザニアの微妙な関係。

最後にショーのキャストたちが自己紹介を交えながら、ショーの終わりの挨拶を歌と踊りで行い、このダンスショーは幕を閉じた。歌声とリズムが止まると、あたりからは波の音が押し寄せてくる。そう、ここはビーチの上に建てられたジェッティバー。その波音は、ショーの後のアフタアワーズのBGMのように心地良い。


ディーゴくん

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編37] ザンジバルとタンザニアの微妙な関係。

ショーの後もこのバーはしばらく営業しているため、まだ飲み足りないゲストや、遊び足りないゲストはここに残って思い思いの時間を過ごす。私達もいつものSAWAビールを頼んで、ショーの余韻にひたる。。。とそこへ、このリゾートのアミューズメントを担当しているスタッフの一人が私達の元へとやって来た。

スタッフ:「ハーイ!ダンサーカップル♪ 調子はどう?」
モリオ:「踊り疲れたよw」

私は普段運動してないのに無理に踊ったため少しバテ気味(苦笑)。

スタッフ:「私の名前はディーゴ。よろしく。」
モリオ:「私はマリオ、彼女は私の妻でミッキー。宜しく♪」
スタッフ改めディーゴ君:「国はどこから?」
モリオ:「日本から。」
ディーゴ君:「ザンジバルへようこそ。新婚旅行?」
モリオ:「いや、10年目の結婚アニバーサリーw」
ディーゴ君:「え?じゃあ、、、何歳なの?」
モリオ:「私が41歳で、彼女は50歳。」
ディーゴ君:「へ?50歳???」
モリオ:「そう、妻は50歳。」
ディーゴ君:「・・・嘘でしょ?w」

どうやら東洋人をあまり見たことがないのと、この暗い照明のためか、私達のことをかなり若く見ていたようだw 若く見られるのは、この歳になると非常に嬉しい(笑)ミヅキも非常に喜んでいる。

ディーゴ君:「自分と同じぐらいだと思ってた・・・w」
モリオ:「ディーゴくんは24歳ぐらい?」
ディーゴ君:「うん、そう!ビンゴ。」

私の年を見抜くスキルは相当高いようだ。ちゅうか肌が非常に若々しい。このツヤは、20代じゃないとキープできない瑞々しさだ。若いって素晴らしいね。


タンザニアとザンジバルの話を聞く

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編37] ザンジバルとタンザニアの微妙な関係。

そこから私たちは、お互いの国のことなどを話し合った。非常に興味深かったのは、このザンジバルとタンザニアの関係についてだった。

もともとタンザニアは、1964年まではタンガニーカとザンジバルの2つの国に分かれていたのだが、64年に合併することになり、そのお互いの名前をとってタンザニアという国が生まれたのだ。しかし、ここザンジバルはその元々国が大陸側と分かれていたという背景から、非常に独立性が高く、今でもこの島の代表の頭首がいたり、この島独自の旗があったりもする。しかし、行政上は共和国としてタンザニアの一部。そしてこの島は大量の外国からの旅行者が訪れる一大観光地、、、ということで、旅行税をガッツリ稼いでいるのだが、なんとその税金の殆どをタンザニアの中央政府に吸い取られていて、全然島民に還元されないとかいう問題を抱えているのだとか。そのせいもあり、この島ではタンザニアからの独立という思想を持った人達も少なからずおり、水面下では国に対する不平不満がたまっているとか。。。でも、このザンジバルには発電所が無いとかで、独立しようにもタンザニア政府にライフラインを握られて思うように対抗できないとか。なかなか雲行きの怪しくなるようなお話だ。

また、普段はザンジバルは治安が安定していて平和なんだけど、選挙の時だけはかなり物騒になるとも言っていた。実際、彼のおじさんはその選挙の期間に、政治家同士の抗争に巻き込まれ銃で打たれて亡くなってしまったとも話していた。観光客が沢山いて浮かれた陽気なリゾート島、、、という側面の裏に、危ない問題も沢山抱えているザンジバル。まぁ、どこの国でもその国その国で色んな問題があるのは確かだし、こうして世界中を旅していると、ふとした時にその暗い側面に触れてしまうこともある、、、が、そんな難しい問題を、この島に住む青年から聞けたのは非常に貴重なことだ。

彼は、話の最後に「やはり争いは好まず、平和が好きだ」と笑って話していた。そして自分はザンジバルを出たことがないから、いまお金を貯めて、貯まったらまずはタンザニアの本国へ行ってみたいと話していた。そうだよな、平和じゃないと、こうやって旅行にも来れないもんな。このザンジバルという島国が、いつまでも平和でいてくれることを祈るばかりだ。

さて、今日もかなり話し込んで、、、気が付くともう1時を回ってるじゃないか・・・w そろそろ寝て、明日に備えるかなぁ。。。って明日もそういや用事無かったなw