info - 旅行情報
LAN側のMACアドレスを変更する方法
MACアドレスをいじりたい

ちょっと特殊ではあるが、PCで作業をしていて無線LANのLAN側のMACアドレスを変更する必要に迫られた。MACアドレスというのは、PC本体や、プリンタ、ルータなどに割り当てられた16進法(00~FF)の6つの数で作られた、「05:FF:63:15:00:D1」といった感じで表記されている機器固有のIDのようなもの。最初の3つの数が、団体や企業に割り振られた固有IDで下3桁が各企業で管理する数字となる。基本的にこのMACアドレスは各機器が持つ固有IDとされているので、例えば社内イントラネットでアクセスできるMACアドレスを制限すれば、理想上そのネットワークに外部者がアクセスできなくなる。Wi-Fiなんかで、Macアドレスフィルタリングというのがあるが、まさにその事である。しかし、今のルータにはこのMACアドレスを好きなように変更できる(ように偽装できる)システムが標準のファームウェアに付いてたりするので、まぁ、許可されているMACアドレスさえわかれば、MACアドレスフィルタリングをすり抜けることは造作ないことになる。
LAN側とWAN側
とまぁそんな感じでMACアドレスというのは、ネットワーク間のIDのような役割を果たすわけだけれども、例えばPCに2つのLANが備わっていれば、それぞれのLANに対してMACアドレスが割り当てられている。例えば無線ルータがあるとすると、アクセスポイントとしてデータを受け入れる側(LAN側)、外部のインターネット側に繋がる側(WAN側)で2つのMACアドレスを持っているわけだ。そしてルータなどについているMACアドレスの変更機能では、このWAN側(外部に出ていく側)のMACアドレスを変更する仕組みになっている。しかし、今回私が必要に迫られたのは、WAN側ではなくLAN側のMACアドレスを変更することだった。具体的には、うちの部屋内でアクセスポイントとしているMachintoshのWi-Fi(受信側)のMACアドレスを変更しなくてはならなかったのだ。
困ったらググれ

、、、ということで、早速Google先生に相談。すると、以外にも、マックのOSXは、簡単に各LANのMACアドレスを変更することができるみたいだ。Windowsの場合は、デバイスマネージャーで無線LANのアダプタのプロパティを開いて、ドライバに弄る機能がついていればMACアドレスを変更できるようだったが、マックの場合はターミナルで1行、コマンドを入れた後にWi-Fiを切って、もう一度入れ直すだけの簡単操作。ただ、各環境で備わっているネットワーク経路が変わってくるので、まずは自分の環境を調べるために、最初にターミナルを立ち上げて、「ifconfig」と打ち込んでリターン。すると上の画像のようなデータが出てくる。そこに書かれている「en0」とか「en1」とかの項目が、そのマックに備わっている通信経路になる。図で00:00:00:00:00:00の部分が各LANのMACアドレスを表している。
Wi-FiのMACアドレスを調べる

次に「システム環境設定」>「ネットワーク」を開いて左のWi-Fiを選択後、「詳細」>「ハードウェア」を選んでいくと、Wi-FiのMACアドレスを見ることができる。このMACアドレスは万が一のために取っておいたほうがいいかもしれない。その後は、このMACアドレスとさっきのターミナルの情報を照らしあわせて、en(数字)のどれがWi-Fiなのかを選定すれば、下準備は完了だ。
一行のターミナルコマンド
最後に、一行のターミナルコマンドを入力すれば、再起動するまでMACアドレスが変更される。その魔法の1行コマンドは、以下のとおり。
sudo ifconfig en0 ether 00:00:00:00:00:00
en0部分には、さっき調べたWi-Fiの番号を、00:00:00:00:00:00部分にはお好きなMACアドレスを入れる。パスワードを聞かれるので、PCのパスワードを入れて、最後にWi-FiをOFFにして再度ONにするだけ。実際に変わったかどうかは
ifconfig en0 (en0はWi-Fiの番号)
で確認ができる。ちなみにシステム環境設定のところのMACアドレスは変わらない。またOSX Tiger(10.4)ではイーサネットのMACアドレスは変わったけれど、Wi-Fiは無理だったので、比較的新しいOSじゃないとうまくいかないかもしれない。これでなんとか仕事が捗ったので、ちょっとメモ代わりに残しておきたいと思う。