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【ネットでお買い物】危ないショッピング詐欺サイトの簡単な見分け方。

ネットの詐欺ショップの見分け方

【ネットでお買い物】危ないショッピング詐欺サイトの簡単な見分け方。

先日、ミヅキがネットショッピングを楽しんでいたところ、とある激安のお店を発見する。

ミヅキ:「モリオ!これ見て!何か変じゃない?」

そのサイトでは、本革のレザーパンツやらシューズやらが、ありえない破格値で売られていた。例えば本革のレザーパンツ。通常ならセール価格でも1万円以上は軽くしてくるものが、なんと1枚5,880円。さらに2枚目は2,800円で販売している。しかも、返品や交換も無料、送料も無料。安すぎる。思わず買ってしまいそうになる価格帯だ。

そのホームページは、普通のどこにでもあるサイトのような作りで、若干お店のページデザインが安っぽい感じもあるが、オンラインチャットで問い合わせもできる上、クレジットカード決済もOK。しかし、ページを隈なく見てみると、日本の通信販売業者であれば必ず表示しなくてはならない情報が欠けているのだ。


「会社概要」も怪しい・・・。

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それは「特定商取引法に関する表記」と言われる、販売業者の身元を表す情報のこと。通常、他の一般的なショップを見てもらえれば、ページの下の方や、ショップメニューの中に「特定商取引法に関する表記」というページが設けられている。

しかし、このミヅキが見つけてきたネットショップには、その法律で定められている表記が一切無いのだ。さらに、会社概要というもっともらしい項目は発見したが、そこに書かれているのは、お店に関する概念的なことばかり。業者を特定する情報には一切触れられていないのだ。これはますます怪しい。


オンラインチャットに凸ってみる

【ネットでお買い物】危ないショッピング詐欺サイトの簡単な見分け方。

あまりにも怪しいので、サイトの片隅で光っていた「オンラインチャット」のボタンを押し、実際に店舗側に問い合わせてみることにした。まず、チャットページにアクセスすると、それらしいページが開き、すぐさま「イチ」と名乗るスタッフらしき人物からの挨拶が表示される。

私はすぐに「運営の会社と電話番号を教えてください。」とチャットに入力し相手にメッセージを送る。しかし、しばらくは画面に何も表示が無く、30秒〜1分ほど経ったぐらいだろうか・・・

「おまたせして申し訳ございません。ただいま大変込み合っております。もう少々お待ち下さい。」

そんな、コピペのような返答が戻ってくる。多分、このあたりはすべて自動で返答するようなシステムが組まれているのではないかと予想するが、そのまま私は根気強く、チャットウィンドウの向こう側に居るはずの店員からの回答を待つことにした。


「わからない」だと!?

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そのオートリプライからまた1分ほど経っただろうか。このまま何の音沙汰も無く私の質問はスルーされるのかと思ったが、意表をついて、なんとスタッフから返事が返ってきたのだ。

「申し訳ございません、この問題について、わからない。」

まさか「わからない」の返事が返ってくるとは・・。その予想すら出来ない意表をついた返事に、私は思わず笑ってしまった。このたどたどしい日本語を見る限り、多分、画面の向こうに居るのは日本人ではないだろう。まぁ、代引もクレジットカードも使えるとか、オンラインチャット対応とか書いてあったら、本物のお店だと思っちゃうよなぁ。ほんと、危ない危ない。

なお、このお店について、もう少し調べてみると、利用した人の中には、実際に商品が送られてきたが二重請求されてたり、使ったクレジットカードが不正利用されたりと、なかなか大変なことになっている口コミも見つかった。


「特定商取引法に関する表記」を必ずチェック!

さて、今回のケースで、なぜ私がすぐに、このお店が詐欺サイトくさいと判断したかと言うと、それは「特定商取引法に関する表記」のページが一切無いことだった。もちろん、詐欺サイトの中には、ご丁寧に架空の「特定商取引法に関する表記」を用意しているところもあるが、その場合でも電話番号の表示などは無い、もしくは全く違う電話番号を書いていたりするので、怪しいと思ったら、表示されている販売業者の住所をグーグルマップなどで検索したり、実際に電話してみたり、また今回私が実行(チャットでの問い合わせ)したように、提示されている連絡方法を使って問い合わせてみたりすると詐欺サイトであるかどうかを見極めることが出来るはずだ。もちろん電話をかける際は、非通知設定にするなどプライバシーを守った状態で行うのがおすすめだ。

何はともあれ、ネットショッピングをする場合は、まずはサイト上の「特定商取引法に関する表記」を確認し、販売業者が特定できるのを確認した上で、実際に利用するように心がけよう。この確認作業を怠らなければ、あからさまに詐欺なサイトかどうかは簡単に判別できるはずだ。なお、連絡手段が携帯電話になっていたり、電話番号をそもそも書いてないようなお店は、かなり怪しいので注意したほうがいいだろう。