screening - 子宮癌検診
【高度異形成体験談02】子宮頸がん検診で要精密検査のその後。CIN-1(軽度異形成)夫婦生活はNG?先生に聞いてみた【料金や痛さは?】
1月、細胞診検査(スメア)検査をする
このページは【人間ドックの子宮頸がん検診の結果、要精密検査となったあと、私が受けた検査の記録】です。時系列でまとめています。ここに至るまでの話は下の記事で。

2022年1月11日、早速総合病院の産婦人科へ。まず私が本当に「高度異形成」なのかを調べる検査【細胞診検査(スメア)】を受けました。保険診療で2,800円ほど。
スメア検査の感想は人間ドックで「子宮頸がん検診」を受けた時とほぼ同じ。
細胞を取る時に少しゾワッとする痛みがあり「ウッ」と小さな声が出そうになるくらい。検査前は怖くてドキドキしていたけれど、実際検査を受けてみると我慢出来ない痛さでは無いかな。検査後は出血があったのでナプキンを持参しておいて良かった。
1週間後、検査結果を聞きに来ることになった。酷い状態でなかったらいいんだけど…。
1月の細胞診検査(スメア)の結果、『CIN-1(軽度異形成)』(子宮頸がんの前癌状態)と判明

2022年1月18日 細胞診検査(スメア)の結果説明
先生:「検査の結果、やはり子宮頸がんの前癌状態である『CIN-1(軽度異形成)』ということがわかりました。」
ミヅキ:「そうですか、、。これからどうすればいいんですか?」
間違いであって欲しいと思っていたけど、本当に子宮頸がんの前癌状態だとは…。ショックで頭が追いつかないけれど、しっかりと先生の話を聞かなくては。
CIN-1「軽度異形成」から子宮頸がんまで進行していく割合
先生:「子宮頸がんの検査に引っかかって精密検査を受ける人は全体の1割程度の人です。その精密検査を受けた中で実際に『CIN-1(軽度異形成)』の前癌状態などになる人は1〜2割ですが、その中で更に子宮頸がんまで進行していく人は約1割です。ほとんどの人が自分の免疫や日々の生活の中で自然消滅していくことが多いので、今の段階ではそんなに心配は要りませんよ。」
ミヅキ:「そうなんですね。良かったです。ちょっと安心しました。」
先生:「軽度異形成から『子宮頸がん』に進んでいくは5年10年と長い年月をかけて進行していく病気なので、すぐにすぐどうかなるわけでは無いので安心してくださいね。」
先生の説明を図にしてみた

先生の説明を受けて、CIN-1(軽度異形成)からCIN-2(中等度異形成)、CIN-3(高度異形成・上皮内がん)になるまでの割合を図に書いてみると、、、今の私の状態からは自然治癒することのほうが多いみたいだし、先へ進行していくのはかなり少ない確率であることがわかる。この感じなら、そこまで深刻になることもないのかな?
CIN-1「軽度異形成」となったときの治療法は?
ミヅキ:「薬を飲むとか…「軽度異形成」の治療法は何かあるんですか?」
先生:「いえ、今の段階では特に治療というものはありません。そもそも『CIN-1(軽度異形成)』の場合だと自然消滅することが多いレベルなので、ここから進行するかしないかを3ヶ月おきに観察して…もしも『CIN-2(中等度異形成)』や『CIN-3(高度異形成)』にまで進むようであれば状況を見て判断して円錐形切除の手術や子宮全摘手術をすることになります。」
ミヅキ:「そうですか…。では今の私の段階では何もすることが無いということなんですね。」
先生:「そうですね。今後は数年越しで根気強く観察し続けることが重要になります。」
私の段階はまだ自然治癒が見込めるレベルだから心配ないけれど、逆に言うとこの先ちゃんと検査を続けておかないと怖いことになるかもしれないということか。数年越しで検査を続けるってなかなか大変だな。。。
CIN-1(軽度異形成)と診断。夫婦生活は大丈夫?
子宮頸がん検診後の精密検査で「CIN-1(軽度異形成)」と判明したけど、この病気はHPVウイルスに感染してなる病気のはず。それなら夫婦生活はNGになるの?
こういうナイーブなことを聞くのはめちゃくちゃ恥ずかしいけれど、すごく大事なことなので勇気を出して先生に聞いてみました。
ミヅキ:「先生、あの、、、CIN-1(軽度異形成)ということですが、夫婦生活は止めたほうがいいですか?」
先生:「大丈夫ですよ。今まで通り普通に夫婦生活を行っていただいて大丈夫です。」
ミヅキ:「でも、この病気はヒトパピローマウイルス(HPV)に感染して起こる病気なんですよね。夫婦生活を続けていると夫に病気をうつすことになりませんか?」
先生:「既にご主人もこのヒトパピローマウイルス(HPV)には触れているので、今の時点でどうこうなることはないので大丈夫ですよ。女性と違い、男性の場合は他の病気になる場合もありますが、健康診断は受けておられるとのことでしたし、もしも何か異常があった場合でも検査でわかりますので心配はないですよ。」
ミヅキ:「そうなんですね。わかりました。」
なるほど、この病気に進行するまでに何年もかかっているわけで、夫婦であればお互いそのヒトパピローマウイルス(HPV)に触れていて、今回たまたま私のそのウイルスが進行してしまったというだけで、今更慌てて夫婦生活を禁止しても何の意味もないということなのだろう。
夫婦共に年に一度の検診を受けるように心がけて。
子宮頸がんになりやすいウイルスのタイプ(型番)がある?
先生:「さっきの夫婦生活の話にも繋がりますが、子宮頸がんになる原因の「ヒトパピローマウイルス(HPV)」には100以上の色々なタイプがあるんです。夫婦生活の中でそのヒトパピローマウイルス(HPV)が夫婦間で行き来するわけですが、全てが子宮頸がんに進行するわけでは有りません。」
ミヅキ:「100種類以上!?そんなにあるんですか!」
先生:「100種類以上ある中でも子宮頸がんに進行していきやすいハイリスクタイプと言われているのものがあリ、16型、18型、31型、33型、35型、52型、58型は要注意と言われています。その中でも子宮頸がんまで進行している人が多いのは16型や18型となっています。」
これらの13種類に該当していると高度異形成に進行しやすい。
中でも赤色の型番は自然消失しにくいタイプなので要注意。
特に16、18型は癌の原因になることが多い。
ミヅキ:「私は何型なんですか?」
先生:「今回、保険適用でやった検査では型番まではわからないんです。自分がどのタイプのウイルスなのかは「HPV型判定検査」で知ることもできるんですが、ウイルスの型を知っていても知らなくても経過観察の方法は変わりませんし、今の『CIN-1(軽度異形成)』の段階であれば自己免疫力で自然消滅する事が多いので、今の段階ではまだ型の特定をしなくても大丈夫だとは思いますよ。」
軽度異形成(CIN-1)が子宮頸がんへと進行していくのはゆっくりで、数年越しで経過観察する必要があり、、、その間に自己免疫で勝手に自然消滅することも多いとは言うけれど、自分の型番を知らないまま3ヶ月おきに何年も何年もずっと観察し続けるのは精神的につらい。
もしも万が一、16型や18型だったとしたら…この先、短期間で癌に進行していく可能性もあるんだから心の準備も必要なわけで…。家族に病気の説明するにもやはり型番を知ることは重要だし、自らの心の準備のためにも自分の型番を知っておきたい。
ミヅキ:「知りたければその型番を調べる検査をしてもらうことも可能なんですか?」
先生:「可能ですよ。ただ、今の段階では保険が使えないので自費検査になりますが…型番がわかる検査を希望されますか?」
ミヅキ:「はい、お願いします。自分がどの型なのかわかっていたほうがスッキリすると思うので。」
先生:「わかりました。では、今日「HPV型判定検査」をしましょう。」
ヒトパピローマウイルスの型番を調べるHPV型判定検査は自費で6,000円ほどでした。
病気というものには治療が付きものだと思っていたけれど、「軽度異形成(CIN-1)」レベルではこれといった治療法が無く、進行するか消滅するか観察し続けるしか方法が無いとは、、、。自分で何もできず待つだけしかできないことがもどかしい。。。
私の型番はヒトパピローマウイルス58型。ガン化しやすいハイリスクタイプ
そうして自費でより詳しい検査してもらい、翌週結果を聞きに行くと、、、私のヒトパピローマウイルスは100以上の種類がある中の「ヒトパピローマウイルス58型」でした。
子宮頸がんに進行していくことが多く、進行速度も早いと言われている16型や18型ではなかったけれど、58型は子宮頸がん化していきやすいハイリスクと言われていたはず。。。100種類以上も型番があるのに、よりによってハイリスクタイプを引き当ててしまうなんて…。普段くじ運は全然無いのにどうしてこういうときだけ低確率のものを引き当ててしまうのか、、、。
これ、精密検査を受けていなかったら大変なことになっていたパターンじゃないのかな?と、めちゃくちゃ怖くなりました。
精密検査を受けて、更にHPV型番検査を受けたから自分がハイリスクタイプの58型だとわかったけれど、人間ドックの要精密検査というお知らせを無視して「いつか精密検査に行こう…」と、そのまま放置してズルズルと精密検査を受けてなかったら、、、今のCIN-1(軽度異形成)もまだ発見できていなかったはず。精密検査を受けて本当に良かったです。
自分の型番がハイリスクに分類されるものだったというのはショックだけど『CIN-1(軽度異形成)』が出てもほとんどの人が自然に治っていくと先生は言っていたし、ネットで検索してもどこも同じように「CIN-1は自然消滅することが多い」と書いてあったので、58型だったのはショックだけどあまり深く考えず、できるだけ自己の免疫力を上げて自然治癒力を高めて自然治癒するような工夫をするしか無いのかな…。
次の検査は3ヶ月後の5月。お腹が痛いとか出血するとか自覚症状みたいなものが無いから日々の生活が辛くないのが救いだなぁ。日々の暮らしを普通に送りつつ『CIN-1(軽度異形成)』の自然消滅を祈ろう。
